なほ税理士事務所

2024.07.04 コラム

よい税理士ってどんな税理士?失敗しない税理士の選び方を忖度なく税理士が語ってみました。

大手税理士事務所は信用できるか?

大手税理士事務所は多くの顧問先を抱え、従業員数も多いですが、実際に税理士は少数です。
税理士は日々の税務申告や税務調査に追われ、
個別の顧問先に十分な時間を割くことが難しいのが現実です。
新人担当者がついた場合、「上層部がチェックしているから安心」と思うのは早計でしょう。

大手事務所では、会社の規模によって担当者が決まります。
経験豊富な税理士は大規模な法人の担当となり、
創業間もない企業や個人事業主には無資格の新人が割り当てられがちです。

新人が担当だと、書類のやり取りだけで有益なアドバイスが少ないこともあります。

よい税理士事務所を選ぶポイント

まず、自社を誰が担当するのか、税理士事務所に何を期待するのかを明確にしましょう。
事務所の規模よりも担当者の経験やバックグラウンドに注目することが重要です。

1. 税理士の背景:

◯ 税務署出身者や公認会計士出身の税理士など、税理士のキャリアは様々です。
◯ 税理士事務所での勤務経験を経て独立した税理士は、自信と実務経験が豊富なことが多いです。

2. リサーチ:

◯ 税理士となるまでのエピソード、担当企業の規模、申告実績などをHPで調べましょう。
◯ 年齢差も考慮し、長期的に付き合える税理士を選ぶのが良いです。

期待する内容別の税理士選び

まず、自社を誰が担当するのか、税理士事務所に何を期待するのかを明確にしましょう。
事務所の規模よりも担当者の経験やバックグラウンドに注目することが重要です。

1. 価格重視:

◯ 確定申告書の作成・提出だけが目的なら、地元にこだわらず全国的に探すのも良いです。
 税理士紹介サイトを利用すると良いでしょう。

2. 経営相談:

◯ 大手では従業員が担当することが多く、経営者との距離が遠くなりがちです。
 小規模事務所の方が親身になってくれることが多いです。

3.節税アドバイス:

◯ 節税だけにこだわると、融資が必要な場面で銀行からの信用が得られないリスクがあります。
 税金以外も視野に入れてアドバイスしてくれる税理士を選びましょう。

4. 補助金・助成金情報:

◯ 税理士事務所は税務申告が主業務のため、
 補助金・助成金の情報は商工会や補助金サイトで自らリサーチすることが重要です。

5. 融資・財務に強い事務所:

◯ 融資が必要な時に迅速に試算表を作成するにはクラウド会計ソフトが必須です。
 PCスキルが高く、税務署と銀行双方の視点を考慮して決算書を作成できる税理士が良いです。

6. 税務調査に強い談:

◯ 税務調査が多い事務所は申告精度が低い可能性があります。
 税務調査がほとんどない事務所が実は税務調査に強いと言えます。
 税務調査の実績が自社の顧問先ではなく、外部のスポット対応であれば信頼できます。

このガイドを参考に、自分に合った税理士事務所を見つけてください。

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